冷却塔のCTI認証
冷却塔はさまざまなメーカーが製造しているため、メーカー選びで迷ってしまうことも珍しくありません。もし自社に合った冷却塔が分からない時は、CTI認証品を検討してみてはいかがでしょうか。
ここでは、冷却塔のCTI認証の必要性や、認証を取得しているメーカーの冷却塔をご紹介します。
冷却塔のCTI認証とは
冷却塔のCTI認証は、アメリカに拠点を置くCooling Technology Institute(以下CTI)が定めている冷却塔に関する認証制度です。CTIの前身は1930年代に設立された業界団体で、以降冷却塔の技術研究や開発に携わってきた歴史を有しています。メーカーから独立した機関であり、冷却塔の製品認定を行っています。
CTI認証では、冷却性能やエネルギー効率が第三者の厳格な試験に基づいて評価されます。これにより、メーカーの公表値が実際の性能を反映していることが保証されることになるのです。
主にメーカーの公表定格に沿って機能すると認められた冷却塔のみ、CTI認証を取得可能です。日本では馴染みがありませんが、CTI認証は適切な手順に沿って行われるため、認証取得済みの冷却塔は性能・品質の信頼性が高いといえます。多くの場合、初回の適格試験に加え、年ごとに行われる再検証試験で認証が維持されます。
参照元:CTI公式HP(https://www.cti.org/about)
CTI STD-201とは
CTIが定めた規格のことを指します。ここでは、冷却塔などの熱性能を認証するための要件や手順を規定しています。そして、この企画に基づく試験・審査に合格した製品に与えられる認証が「CTI認証」なのです。簡潔にまとめると、CTI STD-201は規格、CTI認証はその規格に適合した証です。
参照元:CTI公式HP(https://www.cti.org/cti-thermal-certification)
冷却塔のCTI認証の
必要性
CTI認証は冷却塔に関する国際的な認証制度で、その冷却塔が高い性能を持つことを担保しています。
冷却塔を選ぶ際は、冷却性能やファンの容量など、カタログのスペックをチェックしながら決めるのが一般的です。場合によってはメーカーから勧められた製品を総合的に評価し、導入の可否を判断するケースもあります。ただし、スペックはあくまでメーカーの公表値であり、第三者が保証しているわけではありません。
CTIは第三者機関であり、メーカーから独立して冷却塔の性能を評価しています。そのため、CTI認証品を受けた冷却塔は信頼性が高く、メーカーの主張通りに機能することが確認されています。CTI認証は特に高い冷却性能や信頼性が求められるデータセンターや通信インフラ施設などで冷却塔を導入するなら、CTI認証品を候補に入れるのがおすすめです。
CTI認証を取得している
冷却塔を紹介
以下では、本メディアでご紹介している10の冷却塔メーカーのうち、CTI認証を取得しているメーカーをご紹介します。(※2024年10月20日調査時点)
日本ビー・エー・シー

https://bacj.co.jp/
日本ビー・エー・シーは、さまざまなCTI認証取得済みの冷却塔を取り扱っているメーカーです。コンパクト設計で省エネルギー・節水型NEXUSや高効率運転とランニングコスト削減を実現したSeries3000などを取り扱っています。また冷却塔設置後のサポートも充実しており、スピーディに対応できるアフターサービス体制を整えています。
- Series3000



