冷却塔のフィンコイルとは

冷却塔において、冷却水と外気の間で熱交換を担う部品がフィンコイルです。

ここでは、冷却塔におけるフィンコイルの役割や構造について詳しく解説します。

フィンコイルとは

フィンコイルとは、伝熱管(コイル)の外周面に薄い金属板(フィン)を多数取り付けた熱交換器のことを指します。フィンを設けることで管外側の伝熱面積を大幅に拡大し、空気との熱交換効率を高める仕組みです。

冷却塔では、コイル内部にプロセス冷却水や冷媒を通し、コイル外側に空気や散布水を当てることで熱を外部へ放散します。フィンは空気側の熱抵抗を下げる役割を果たすため、フィンの形状・材質・ピッチ(間隔)が冷却性能に直結します。

フィンコイルの役割

フィンコイルは、密閉式冷却塔の熱交換プロセスにおいて以下のような役割を担います。

  • 間接熱交換による流体保護:プロセス流体はコイル内部を循環するため、外気・散布水・大気中のダストと直接接触しません。腐食や汚染リスクが大幅に低減されます。
  • 伝熱面積の拡大:フィンにより管外面の有効面積を数倍から十数倍に拡大し、コンパクトな装置で高い熱交換量を実現します。
  • 散布水との併用による蒸発冷却:外側に散布水をかけることで気化熱を活用した冷却効果を追加し、空冷単独よりも高い冷却能力を発揮します。

こうした機能から、フィンコイルはプロセス流体の純度や水質管理が厳しい用途(半導体製造設備・精密機械・食品工場など)において特に有効な部品とされています。

フィンコイルの構造

フィンコイルは大きく「伝熱管」と「フィン」の2要素で構成されています。それぞれの構造上の特徴を解説します。

伝熱管(コイル)

伝熱管は、冷却水やブライン・冷媒などを内部に流す管です。材質は用途・水質・腐食環境に応じて選定され、代表的なものとして以下が挙げられます。

材質 主な特徴 適用例
銅管 熱伝導率が高く、加工性に優れる 空調・一般工場用途
ステンレス管(SUS304/316) 耐食性・耐久性が高い 食品・薬品・海岸近辺の設備
チタン管 最高レベルの耐食性・軽量 海水利用・高腐食環境
炭素鋼管 コストが低い 防錆処理を前提とした大型冷却塔

フィン

フィンは伝熱管の外周に一定ピッチで取り付けられた薄板で、空気側の熱抵抗を下げるために設けられます。フィンの形状には主に以下の種類があります。

  • プレートフィン:平板状のフィンを管に通した最も基本的な形状。製造コストが低く、清掃もしやすい。
  • コルゲートフィン(波形フィン):フィン表面に波形加工を施した形状。乱流を生じさせて熱伝達率を向上させる。
  • スリットフィン・ルーバーフィン:フィンに切れ込みやルーバー加工を設けた形状。境界層を分断し、空気側の熱伝達性能をさらに高める。主に精密熱交換が求められる用途に採用。
  • スパイラルフィン:フィンを管に螺旋状に巻き付けた形状。コイル間のピッチが大きく、汚れが付着しにくい。産業用大型冷却塔に多い。

フィンの材質は一般的にアルミニウムが広く使われますが、塩害環境や腐食性の高い雰囲気ではアルミニウムに親水コート・エポキシコーティングを施したものや、銅製・ステンレス製フィンが選定されます。

導入施設別 おすすめの メーカー 3

データセンターやオフィスビル・商業施設、発電所など、さまざまな施設で利用されている冷却塔。以下ではおすすめの冷却塔メーカーをご紹介します。各社得意とする施設は異なりますので、自社に合ったメーカー選びにお役立てください。

データセンターや
半導体工場への導入なら
日本ビー・エー・シー
日本ビー・エー・シー
引用元:日本ビー・エー・シー公式HP
(https://bacj.co.jp/)
おすすめ理由

常時熱負荷が高い施設を
効率的に冷却

設計仕様どおりの性能を保証する「CTI認証」取得製品をラインナップ。
想定どおりの運転が保証された品質安定性で、データセンターや半導体工場などの温度管理が厳しい現場での温度管理の安定化を実現します。
その効率的かつ安定した冷却システムにより、196ヶ国への導入実績(2024年11月15日調査時点) を誇ります。

※参照元:日本ビー・エー・シー公式HP
(https://bacj.co.jp/)
オフィスビルや
商業施設
への導入なら
荏原冷熱システム
荏原冷熱システム
引用元:荏原冷熱システム公式HP
(https://www.ers.ebara.com/)
おすすめ理由

周辺環境に配慮した、
静音・低振動の冷却塔を提供

国内を中心に「梅田阪急ビル」「横浜赤レンガ倉庫」などの商業施設や、住宅地に隣接する施設にも多数導入されています。
冷却塔は静音設計や低振動の遠心ファンを採用し、周辺環境に配慮した施設運営を実現。
ユニット搬入型の製品も取り扱っており、限られたスペースへの設置や短期間での導入が求められる施設にも対応しています。

※参照元:荏原冷熱システム公式HP
(https://www.ers.ebara.com/cases/)
発電所や
製鉄所への導入なら
新日本レイキ
新日本レイキ
引用元:新日本レイキ公式HP
(https://www.reiki-ct.co.jp/service/)
おすすめ理由

塩害や高温高湿などの
過酷な環境下に対応

耐腐食性に優れたFRPや耐食鋼材を採用し、高温・高湿環境に求められる耐久性を備えます。
環境や用途にあわせ現地組立型の冷却塔を提供するほか、タービン冷却や製鉄プロセスの温度管理など、大規模施設ならではの冷却ニーズに対応。
国内の発電所や製鉄所などへ大型冷却塔を導入した実績は2,150基以上(2025年1月24日調査時点)にもなります。

※参照元:新日本レイキ公式HP
(https://www.reiki-ct.co.jp/works/)
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